ソーラーパネルと電源の組み合わせの基準は、以下のようにいくつかの重要な要因によって決定されます。

1. ポータブル電源の内部バッテリー容量

内部バッテリー容量が大きいほど、低出力のソーラーパネルと組み合わせた場合には充電に時間がかかり、ユーザーエクスペリエンスが低下します。

例：

Jackeryポータブル電源600Plusの内部バッテリー容量は632Wh、Jackeryポータブル電源2000Newの内部バッテリー容量は2042Whです。両方を100Wのソーラーパネルで充電した場合、理論上のフル充電時間（簡略化のため、充電効率は考慮しません）は次のようになります。

Jackeryポータブル電源500：632Wh / 100W = 6.32時間（許容範囲内)

Jackeryポータブル電源2000New：2042Wh / 100W = 20.4時間（充電時間が長く、ユーザー体験が低下します)

Jackeryポータブル電源2000Newのような大容量デバイスでは、低出力のソーラーパネル（例えば100W）を使用すると、充電時間が長くなってしまい使い勝手が悪くなります。 Jackeryポータブル電源2000Newは、200W～1200Wのソーラーパネルと組み合わせるのが理想的です。

したがって、ソーラーパネルを選ぶ際には、電源のバッテリー容量が重要な要素となります。

2.ポータブル電源の充電仕様

充電仕様（ソーラー充電で許容される最大電圧/電流範囲）によって、使用可能な電力とソーラーパネルの枚数が決まります。ポータブル電源の充電仕様が満たされれば、より大きなソーラーパネルやより多くのパネルを接続することができます。

例：

Jackeryポータブル電源2000 Proのソーラー充電仕様：17.5V～60V/12A対応、2入力（最大24A）対応、最大1400W。設計上の充電電圧は60Vに制限されているため、直列に接続された3枚のソーラーパネル（1枚が18Vなので、3枚で54Vとなり、範囲内）に対応しています。

したがって、ポータブル電源の電圧と電流の仕様と一致するソーラーパネルを組み合わせることが、効率的な充電を行う上で重要となります。

Jackeryポータブル電源ソーラーパネル接続詳細

3.コストパフォーマンス

バッテリー容量の小さいポータブル電源に、出力の大きいソーラーパネルを接続した場合、余剰な出力が活用されず、電力の無駄が発生し、結果的にコストパフォーマンスが低下します。大出力のソーラーパネルは高コスト・高価格になるため、パネル選定時には経済性と適正なバランスを考慮する必要があります。

例：

Jackeryポータブル電源 240の充電仕様は19V / 3.42A（12〜30V入力に対応）で、充電出力は約65Wです。
そのため、60〜100Wクラスのソーラーパネルが適しています。
200Wのソーラーパネルを使用することも可能ですが、充電回路によって電流・充電出力に制限があるため、余剰な電力は使用されず無駄になります。

結論：ポータブル電源にソーラーパネルを組み合わせる際のポイント

1.ポータブル電源のバッテリー容量

2.ポータブル電源の充電仕様（最大対応ソーラー入力）

3.ソーラーパネルの経済性とコストパフォーマンスのバランス

Jackery Solar Generator充電時間一覧