経年劣化について
ソーラーパネルの発電量が100%にならないのは、太陽の光エネルギーを電気に変換する過程で、どうしても損失が生じてしまうためです。主な要因には、ソーラーパネル材料そのものの性質、太陽電池セル(発電素子)の設計、製造上の個体差、配線や温度の影響など、様々なものがあります。
中でも、変換効率の目安を大きく左右するのがソーラーパネルの素材です。例えば、現在主流のシリコンという材料の種類によって効率は異なり、単結晶シリコンで約20%、多結晶シリコンでは18〜19%、薄膜太陽電池では10〜15%が一般的です。もちろん、これらの数値は製品や測定条件によって変わります。
そして、ソーラーパネルは、使用していくうちに、時間の経過とともに少しずつ発電能力が低下していきます。この現象を 「経年劣化」 または 「出力低下」 と呼びます。
ソーラーパネルが一定期間使用した後、国際的な基準である標準試験条件(STC:分光分布AM1.5、セル温度25℃、放射照度1000W/m²)で測定した発電出力が、製品仕様の最大出力に対してどの程度保たれているかを「出力保持率」として示します。
では、なぜソーラーパネル性能は低下してしまうのでしょうか。主な要因として、以下のようなものが挙げられます。
●太陽電池セルそのものの経年劣化や、使用初期に光の影響で発生する性能低下(LID)
●パネル表面の汚れや、目に見えない細かな傷による太陽光の取り込み量の減少
●パネル内部の部品(封止材や配線)の劣化や、接続部分の抵抗が増えることによる損失
こうした要因による劣化の進行度合いは、設置場所の環境(温度、湿度、紫外線の強さなど)や、保管状態によっても異なります。
定期的な点検や清掃を行うことで、安定した発電性能を長く維持しやすくなります。
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