仕様やスペック解説
ソーラーパネルの仕様表に並ぶ「変換効率」や「開放電圧」といった言葉。仕様を理解することで、お持ちのポータブル電源に最適なソーラーパネルを選んだり、より効率的に発電したりするためのヒントが見つかります。
ここでは、ソーラーパネルの主な仕様について、一つずつ分かりやすく解説します。
①出力
ソーラーパネルが発電する電力のことで、単位はW(ワット)で表されます。この数値は「標準的な日照条件(※)」という統一された基準のもとで測定されており、性能を比較する際の目安となります。
②変換効率
太陽光のエネルギーを、どのくらいの割合で電気に変換できるかを示す数値です。この効率が高いほど、同じ面積のソーラーパネルでもより多くの電力を生み出せます。一般的に、ソーラーパネルの変換効率は18%~25%程度の範囲で、パネルの素材によって異なります。
③動作電圧・動作電流
ソーラーパネルが日差しの下で効率よく発電している時の、実際の電圧(V:ボルト)と電流(A:アンペア)を指します。
ポータブル電源のソーラー充電を安定して開始・継続させるには、ソーラーパネルが出力する電圧が充電回路の起動電圧を上回っている必要があります。さらに、出力電力(電圧×電流)が、充電回路の内部消費電力と検出限界を上回る値に達してはじめて、実質的な充電が行われ、インジケーターに表示されます。
④開放電圧
ソーラーパネルにポータブル電源などを接続していない、いわば「待機状態」のときに発生する最大の電圧です。ポータブル電源には故障を防ぐための最大ソーラー入力電圧があるため、この開放電圧が上限値を超えない製品を選ぶ必要があります。
⑤短絡電流
プラスとマイナスの端子を直接つないだ(短絡させた)場合に流れる電流です。こちらも、安全性を確認するための重要な指標となります。
これらの基本仕様に加え、複数枚のパネルをつなぐ際には「直列接続と並列接続(※)」の違いを理解しておくことも大切です。
※用語解説
標準的な日照条件(STC)
性能を測定するための世界共通の基準です。放射照度1000 W/㎡、セル温度25℃、大気質量AM1.5で測定します。実際の発電量は、その時々の天候、季節、パネルの角度によって変動するため、仕様表の数値はあくまで性能を比較するための目安として使われます。
直列接続と並列接続
複数枚のソーラーパネルをつなぐ方法です。直列に接続すると電圧が上がり、並列に接続すると電流が上がります。どちらの方法で接続する場合も、ポータブル電源が対応する入力電圧・電流の上限値を超えず、かつ起動に必要な下限値を満たせるように組み合わせを選ぶことが大切です。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
ソーラーパネルを2枚以上使うコツ。直列と並列の違いを徹底解説