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過充電と過放電
1. 過充電
過充電は、満充電になった後も充電を続けるか、定格以上の電圧で充電した場合に起きます。過充電になると、正極の電極材料や電解質の分解など不可逆的な変化が起き、ガスが放出されたり、高熱を発生したりします。その結果、電池内部の温度と圧力が急上昇し、発火や爆発のリスクが高まります。
2. 過放電
過放電は、カットオフ電圧(※)以下になるまで放電を続けたときに起きます。過放電が起きるとバッテリーの電極が劣化したり、電池容量の低下、内部抵抗の増加など不可逆な変化が生じ、バッテリーの短命化につながります。バッテリーが放電したらすぐに使用を止めて、充電する必要があります。
※カットオフ電圧
電池を使用してある電圧以下に下がると電池内部で化学変化が起きて、電池を劣化させます。この電圧をカットオフ電圧と言います。「電池が空になる」という表現をするのがこのカットオフ電圧に到達した状態です。
3. 防止方法
通常、充電機器には過充電を防止する回路が組み込まれていますが、満充電後は速やかに充電機およびケーブルを抜きましょう。また、電池を使用して電圧が低くなった場合は、すぐに充電を行ってください。もしバッテリーを長期間使用せずに保管するときは、カットオフ電圧以上に電圧が残存しているかを定期的に確認してください。
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