双方向高速充電
ポータブル電源の仕様で見かける「PD双方向高速充電」。これは、1つのUSB-Cポートが本体への「入力」と、外部機器への「出力」という2つの役割を切り替えて担う便利な機能です。本ページでは、Jackeryポータブル電源のPD双方向高速充電の技術的な仕組みから、具体的なメリット、利用する上での注意点まで詳しく解説します。
PD双方向高速充電の仕組みとUSB PDの基礎
PD双方向高速充電は、USB PD(Power Delivery)※という給電規格の「Dual-Role Power(DRP)」※という技術によって実現されています。
PD双方向高速充電のメリット
充電時間の短縮:従来のUSB充電規格に比べて高電圧・高電流での充電ができるため、より短時間でデバイスを充電でき、充電効率と利便性が大幅に向上します。
安全な電力調整:接続された機器同士が最適な電圧や電流の情報をやり取りして給電量を決めるため、過剰な電力が送られるのを防ぎ、安全性を高めます。
高い互換性:USB PDはUSB Type-Cコネクタに統一されているため、ノートパソコンとスマートフォンでそれぞれACアダプタを用意する必要がありません。対応する充電器が一つあれば、様々な製品を充電でき、持ち物を減らせます。
利用上の注意点:
①同一ポートでの同時入出力は不可
1つのUSB-Cポートが入力と出力を切り替えて使用しますが、同時に本体へ充電しながら外部へ給電することはできません。もし本体を充電しながら他の機器へ給電したい場合は、AC入力ポートとUSB出力ポートなど、別々の系統のポートを使用する必要があります。
②ケーブルの要件
USB PDの性能を最大限に引き出すには、ケーブルも対応品が必要です。最大100Wの充電には5A対応のE-Markerというチップを内蔵したケーブルが、最大240Wの場合はPD 3.1のEPRに対応したケーブルが必要となります。
PD双方向高速充電対応のJackeryポータブル電源製品
製品のUSB-Cポートにある「IN/OUT」といった表記が、PD双方向充電対応の一般的な目印です。対応製品一覧(一部):
【用語解説】
USB PDとは
USB-IF(USB Implementers Forum)が策定した給電規格です。従来のUSB規格が数W程度の電力しか供給できなかったのに対し、USB PDは最大100W、最新規格のPD 3.1では最大240Wもの大きな電力に対応します。この規格により、これまでACアダプタが必要だったノートパソコンなどの消費電力が大きい機器も、USB-Cポートから充電できるようになりました。
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Dual-Role Power(DRP)とは
1つのUSB-Cポートが、電力を受け取る側(シンク)と供給する側(ソース)の役割を瞬時に切り替えることができる技術です。このDRPの仕組みが「PD双方向」の技術的な中身であり、ACアダプタからポータブル電源を充電(入力)した後、同じポートを使ってスマートフォンへ給電(出力)するといった使い方が可能になります。