ソーラーパネル接続ガイド
ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせる際には、いくつかの重要なポイントがあります。ポータブル電源に合ったソーラーパネルを選ぶための3つのポイントを解説します。
①ポータブル電源のバッテリー容量
ポータブル電源のバッテリー容量に対し、ソーラーパネルの発電能力が低すぎると、充電に時間がかかりすぎてしまい、使い勝手が悪くなることがあります。
例えば、Jackeryポータブル電源500New(容量:512Wh)とJackeryポータブル電源2000New(容量:2042Wh)を、どちらも100Wのソーラーパネルで充電する場合の理論上の充電時間は以下のようになります。
(※ここでは計算を簡略化するため、変換効率は考慮しません)
Jackeryポータブル電源500New:512Wh / 100W =5.12時間
Jackeryポータブル電源2000New:2042Wh / 100W = 20.4時間
このように、Jackeryポータブル電源2000Newのような大容量ポータブル電源では、100Wのソーラーパネルでは充電に非常に長い時間がかかってしまいます。そのため、200W~400Wのソーラーパネルとの組み合わせが適しています。
ソーラーパネルを選ぶ際は、お持ちのポータブル電源のバッテリー容量とのバランスを考えることが大切です。
②ポータブル電源のDC入力仕様
ポータブル電源には、ソーラー充電で受け入れ可能な電圧(V)や電流(A)の範囲(入力仕様)が定められています。
この仕様によって、接続できるソーラーパネルの性能や枚数が決まります。DC入力仕様の範囲内であれば、より出力の大きいソーラーパネルや、複数枚のパネルを接続することでソーラー充電時間が短縮できます。
例えば、Jackeryポータブル電源2000 NewのDC入力仕様は16V-60V/12A対応、2ポート電流制限21A,、最大DC入力制限は、400Wです。100Wのソーラーパネルを最大4枚、200Wのソーラーパネルを最大2枚まで接続できます。
効率よく充電するためには、ポータブル電源の入力仕様に合ったソーラーパネルを組み合わせることが重要です。
③コストパフォーマンス
バッテリー容量が小さいポータブル電源に対して、出力が大きすぎるソーラーパネルを接続すると、発電した電力をすべて受け取れず無駄が生じることがあります。これはコストパフォーマンスの低下につながります。
一般的に、出力の大きいソーラーパネルほど高価になるため、ポータブル電源の性能に見合った、バランスの良いパネルを選ぶことが経済的です。
例えば、Jackeryポータブル電源 240 Newの最大入力は約100Wです。この場合、40Wから100Wクラスのソーラーパネルが適しています。
200Wのソーラーパネルを接続しても、ポータブル電源側が約100Wまでしか受け取れないため、それを超える電力は活用されません。
Jackeryポータブル電源ソーラーパネル接続ガイド(例)
| 機種名 | 3000New | 2000New | 1500New | 1000New | 500New | 240New | 5000Plus | |
| DC入力制限 | 1000W | 400W | 400W | 400W | 200W | 100W | 1200W | |
| DC入力ポート数 | 2個 | 2個 | 2個 | 2個 | 1個 | 本体のUSB-C in/outポート*1 | 2個 | |
最大接続 可能な枚数 | SolarSaga 100W (JS-100F) | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 2枚 | 1枚 | 6枚 |
| SolarSaga 100 air (JS-100I) | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 2枚 | 1枚 | 4枚 | |
| SolarSaga 200W (JS-200D) | 4枚 | 2枚 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 接続できません。 | 6枚 | |
| 複数枚 接続方法 | 2枚 | 直接接続可能 | solarsagaアダプターが必要 | 接続不可 | 直接接続可能 | |||
| 3枚 | 接続不可 | solarsagaアダプターが必要 | ||||||
| 4枚 | 別途2個のsolarsagaアダプターが必要 | 接続不可 | 別途2個の solarsagaアダプターが必要 | |||||
| 6枚 | 接続不可 | |||||||
出力が異なる ソーラーパネルの併用 | いいえ、異なる出力のソーラーパネルを混用して接続することはできません。 また、DC入力口*2を同時に使用する場合、必ず接続する枚数が一致してください。
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